秋葉原エリアでも西側の端付近に存在した喫茶店『珈琲 庵』読み方は「あん」 中央通りやLAOXザ・旧コンピュータ館の裏通りなどは活気があり、人通りも多いが、珈琲 庵のあたりまで来るとだいぶ街の喧騒も静かになる。入口は、昭和の喫茶店らしく凝ったデザインが美しい。木材を使った手作り感ある看板などから、温もりを感じる。店内もふんだんに木を使った内装。時間の経過のみが創り出す味のある色合いが、視覚的にも自然と安堵感を生んでいた。
秋葉原は電気街全盛期の昭和時代、数え切れないほどの喫茶店があったという。昔の秋葉原はファーストフード店も少なく、コーヒーのチェーン店も、ほとんど無かったであろう。時代は流れ、1軒、また1軒…と昭和からの喫茶店が閉店するなか、庵だけは営業を続けていた。時代に合わせる必要はない。そんな孤高の存在感があった。
(建物構造の情報はインターネット物件サイトより)
※すべての写真で拡大できます。※読み方を「いおり」→「あん」に修正しました。
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