■まずはお料理から■
冨貴は、とんかつをメインとした揚げ物を提供していた。歴史を先に書きたいところだが、やはり此処はお食事に訪れる場所である。多くの人を魅了した美味しい料理から紹介したい。
入店すると4人分のカウンター席と4人席のテーブルが二つ。店員は12人だ。混んでる時は確実に相席になる。メニューから好きなものを選んで店員さんにお伝えする。昭和30年代から続くお店だけに呼び出しボタンなど無い。そこにあるのは「昭和の料理屋」そのもの。
注文を終えると夏場は主に麦茶・冬場は焙じ茶などのお茶とお新香が提供されるので後は料理が出るまで待つだけだ。
メインディッシュは次の通り。一番人気の「ロースかつ」はとにかく注文する人が多い。 秋から春にかけての期間限定な「カキフライ」こちらは提供開始が秋葉原のニュースになるほどの人気。宮城県産や広島県産の牡蠣を使用していた。大きくてジューシーな牡蠣がホクホクに揚り普段は牡蠣が苦手な人も食べられたなど、エピソードも多かった。「クリームコロッケ」こちらは手作りの逸品で自宅でじっくりと時間をかけて仕込む必要があるとの事。一つの粒が大きくて柔らかく個性的なメニューだけに冨貴ではこれしか注文しない常連客も居たほど。
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