様々なジャンルのお店が立ち並ぶ秋葉原。海外から多くの人が訪れる世界的なスポットであるが、この隆盛は電気街にルーツがある。終戦後、焼け野原だった秋葉原では電気関連の店舗や企業が急増。ラジオ部品の販売から始まり製品の小売業者や卸業者などが渾然一体となり世界最大の電気街へと変貌した。そして昭和時代から電気部品や電気製品を求めて海外から訪れる人が絶えなかった。 右を見ても左を見ても電気・電器・電機…または無線などの店名ばかりだったのだ。時代は流れ、現在へと続く世界の秋葉原の基盤を創った電気店のひとつは、未だ健在なのである。
ここに掲載する光東電気は昭和31年に別の電気関連店の跡地を譲り受けて創業したとの事。 建物はそれ以前に建築されたと思われるので、戦後間もない昭和20年代では、ないだろうか。創業当初は一般電化製品も販売していたとか。その後は電球専門店に。
約70年という歴史のなかで増改築は施されているが、昭和という時代を感じる建築様式、そこで過ごした人の時間が染み込んだ室内は、初めて訪れる人でも白熱電球のような暖かさを感じただろう。
旧店舗は2025年(令和7年)6月5日で移転のため閉鎖しています。
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